書籍「UNIXという考え方」は20年以上前に書かれた本ではあるが、 現在でもまさにその「考え方」は参考になるところがある。
考え方は9つの定理で表されている。
定理
- スモール・イズ・ビューティフル
- 一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる
- できるだけ早く試作を作成する
- 効率より移植性
- 数値データはASCIIフラットファイルに保存する
- ソフトウェアの挺子(てこ)を有効に活用する
- シェルスクリプトを使うことで挺子(てこ)の効果と移植性を高める
- 過度の対話的インタフェースを避ける
- すべてのプログラムをフィルタにする
まさにUNIXのコマンドはこれらの考え方に基づいてできていると改めて感じさせられる。 そして、もっと柔軟にシェルやシェルスクリプトを活用すべきだと反省させられる。
シェルスクリプトの持つ利点は、C言語で書いたプログラムよりずっと移植性が高いことである。 現在では他のプログラミング言語でも移植しやすいものがあるだろうが、 シェルスクリプトで解決できるものであれば、まさに「できるだけ早く試作を作成する」 「効率より移植性」の意味で有効だろう。
いろいろな方が読書メモを公開しているので、それを読むだけでも参考になる。
時々これらの定理を振り返るようにしていきたい。